2012年5月31日 09:00
株式会社イズミ環境（本社：東京都八王子市南大沢3丁目24、代表取締役：松山政治）が進める八王子バイオマス・エコセンターが、5月末、いよいよ竣工を迎えた。今後、設備の動作確認を経て、テスト稼働に入る。
平成22年度、農林水産省の資源循環型地域活力向上対策事業に採択され、数億円の補助金を得て、平成23年10月、事業予定地である東京都八王子市南大沢3丁目24での建設工事を開始。振動、騒音、臭気などの環境対策や耐震対策を施した都内最大級の堆肥工場として誕生した。
この事業は、食品残渣と剪定枝を原料として受け入れ、堆肥を製造・販売する事業である。原料となる食品残渣は、八王子市を中心とした地域の飲食店・食品工場等から排出されるものを受け入れ、剪定枝については、公園・街路樹の剪定によって発生する剪定枝を受け入れる予定である。製造した堆肥は、農協やホームセンター、肥料会社などを通じて地域の農家、市民農園、ゴルフ場などへ販売される。
現在、再構築が始まったエネルギー基本計画や、農林水産省が推し進めるバイオマス活用推進基本計画、食品リサイクル法および地球温暖化防止等において、燃やさない生ゴミ処理によるCO2発生抑制、可燃ごみの減量、食品リサイクルループの拡大等のための具体的な取り組みが、現在およびこれからの時代に、非常に重要視されている。
株式会社イズミ環境はこの事業を通じて、地域で発生した再生可能資源（食品残渣や剪定枝）を地域に堆肥として再利用し、その堆肥によって育った食物が再び地域に還元する「地域密着・地産地消費型の再生可能資源循環システム」として社会に貢献する。
なお、7月からは施設見学を順次実施予定で、すでに予約の受付を開始している。
